各地で着々と準備が進められているワクチン接種ですが、今回のワクチン、ある「打ち方」の特徴に注目が集まっています。皮膚をつまんで浅く刺す皮下注射ではなく、筋肉注射が用いられます。そのメリットを医師に聞きました。
各自治体で着々と準備が進む、新型コロナのワクチン接種。25日、厚生労働省は65歳以上の高齢者について必要な2回の接種を3カ月以内に終える想定で体制を整備することを明らかにしました。
ワクチンの接種については、すでに始まっている海外の様子が頻繁に取り上げられていますが、結構、深くまで刺し入れているように見えます。
インフルエンザのワクチン接種は、注射針を斜めに浅く刺します。これは、「皮下注射」と呼ばれる打ち方です。
一方、今回の新型コロナのワクチンは筋肉に注射針を直角に深く刺す「筋肉注射」で行われることが決まっています。
ナビタスクリニック・久住英二理事長:「同じワクチンを皮下注射と筋肉注射で接種した場合、筋肉注射で接種した方がワクチンの効果が高く出る。海外で筋肉注射をしているものをそのまま日本国内でも筋肉注射で実施するということは、海外の臨床試験でやっている効果が日本でもあてはまることになるので、非常に望ましい状態だと思います」
また気になるのは、ワクチン接種による副反応。日本でも治験が始まったモデルナのワクチンをアメリカで2回接種した日本人医師が副反応について答えてくれました。
米でワクチンを2回接種・池田晋一郎医師:「38度の発熱、全身の倦怠(けんたい)感、頭痛というのが1日か2日続いて結構しんどかったのを覚えています」
ただ、同じような症状が同僚たちにもありましたが、深刻なものではなかったと話します。
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